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ベトナムの医療従事者が本学関連施設で2週間の研修~日越外交関係樹立50周年記念事業~

 ベトナムの医療関係者22人が3月17日から2週間の日程で、栃木県、東京都、千葉県内にある本学関連の病院、福祉施設などを訪問・視察、日本の先進医療のほか、介護医療や保険制度を学びました。このベトナム医療関係者の招待研修プログラムは日越外交関係樹立50周年に合わせて本学が企画、2023年9月、ベトナムのホーチミン市で行われたシンポジウムで高木邦格理事長が計50人の受け入れを発表、実現しました。今回の22人はその第一陣で、残る28人は今夏受け入れを予定しています。
 3月17日、日本に到着した一行はまず栃木県へ移動。22日まで国際医療福祉大学病院、マロニエ苑、栃の実荘、リハビリテーションセンターなど栃木地区の医療福祉施設、大田原キャンパスなどを訪問しました。18日には、大田原市相馬憲一市長、矢板市齋藤淳一郎市長、那須塩原市渡邉和明副市長らが参加したウェルカムパーティを開催。鈴木康裕学長は「将来、皆さまがベトナムの医療をけん引していくのに、このプログラムがその一助となれば」と挨拶。各施設では医療・福祉の現場を視察したほか、「日本の医療制度・介護保険制度」についての講義も受講し、日本の医療について幅広く学ぶ機会となりました。
 23日からは、東京都内に場所を移し、国際医療福祉大学三田病院、山王病院、山王メディカルセンターを視察しました。同日開かれたウェルカムランチには高木理事長ら本学関係者ばかりでなく武見敬三厚生労働大臣が急きょ参加、「日本とベトナムの保健・医学の交流がますます盛んになることを願っています」と期待を挨拶されました。
 続く日程では千葉県成田市内の成田キャンパスや国際医療福祉大学成田病院での視察や講義が引き続き行われ、29日には国際医療福祉大学成田病院内で報告会とさよならパーティが開かれました。
 「帰国後に小児のリハビリテーションを再開したい」(ル・ラン・ヴィ熱帯病病院副院長)、「障害者や高齢者の保険制度が印象に残りました。日本のヘルスケアモデルをホーチミン市でも実施できたら」(ル・モン・トゥイ・リン・ホーチミン市保健局副部長)、「医療従事者教育が勉強になった。医療教育分野で国際医療福祉大学とさらなる協力を進めたい」(ホ・ティ・トゥイ・チャン・フエ医科薬科大学部門長)など、研修プログラムには啓発を受けた様子。「機会があれば、国際医療福祉大学で学びたい」という声も参加者の中から上がりました。
 今回の特別プログラムをすべて終えた訪日団は30日、無事帰国の途につきました。